『セントアンナの奇跡』論点がぼやけすぎだろ


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映画の評価(5点満点)

★☆☆☆☆

プアーです。皆さんはご存知かどうかは知らないが、現場労働の仕事には職種によって「早上がり」というものが存在する。実はブルーカラーたる僕もごくまれに「早上がり」の恩恵を受けることがある。今日はそんなラッキーデイだった。

貴重なラッキーデイで見た映画が、これ『セントアンナの奇跡』。結論からいうと、貴重な時間と金を返していただきたい。即刻、即金でといった感じである。

セントアンナの奇跡

本作のスパイク・リーという監督は、しばしば黒人をモチーフに映画を撮り続けている。日本人にはチョット理解し難いのだが、アメリカでは人種差別が相当に苛烈(かれつ)で、一昔前までは白人と黒人が席を並べることも許されないほど露骨なものだった。本作品にも人種差別は色濃く反映されており、そういう点でスパイク・リー印全開の内容となっている。

「あー、スパイク・リーの映画を観てるんだな」という気分にはなるのだが、これがまあ鑑賞後の感想はというと、微妙なのである。

最大の敗因は「何を言いたいんだよ」というぐらい論点がボケているところである。日本の凡庸な監督と違って、伏線もしっかり張られ、各エピソードもわりと丁寧に撮られている。しかし、恋愛あり、人種差別問題あり、激しい戦闘あり、裏切りあり、かわいい男の子あり、極め付けには奇跡あり、と論点が完全にぼやけてしまっている。見ていて退屈感を覚えるのは、この辺に理由があるような気がしてならない。

映画の内容というのはどんな形をとっていてもいいと思うのだが、それでもあくまで映画は娯楽なのである。お客は1800円も出しているのだから、映画を撮る人間は一瞬だけでも別世界に誘い込むぐらいのことを考えてほしいと思う。映画館で見る映画は、ブックオフやディスクユニオンには売れないんだから。

スパイク・リーはジェームズ・キャメロン道場に行って一からやり直したほうがいい。

セントアンナの奇跡の監督
スパイク・リー
セントアンナの奇跡の出演
デレク・ルーク
マイケル・イーリー
ラズ・アロンソ
オマー・ベンソン・ミラー
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
ヴァレンティナ・チェルヴィ
ジョン・タートゥーロ
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ジョン・レグイザモ

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