『スーパーサイズ・ミー』うらやましいようなマック漬け30日間


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★★★☆☆

マクドナルドといえば、ジャンクフードの代名詞。日本のマックは最近、あの手この手を繰り出してイメージチェンジを図っている様子だが、所詮ジャンクフードには変わりない。30日間マックを食べ続けたらどうなるんだろうか?

そんなバカな試みを真面目なドキュメンタリーに仕立てたのが、『スーパーサイズ・ミー』だ。モーガン・スパーロック監督が身体を張ってジャンクフード漬けの1カ月をレポート。何でここまでするのか分からないが、この修行生活はいろいろな意味で「天国」に近づけるみたいだ。

スーパーサイズ・ミー


アメリカで肥満症に悩む女性がファーストフード店を訴えたニュースが気になったモーガン・スパーロック監督。自ら30日間のマック漬けの生活をしたらどうなるかと思い立った。医師の健康診断を受け、平均以上の健康体であるとのお墨付きを得た彼は、満を持してマック漬け生活を始める。

ルールはシンプル。(1)1日に3食マクドナルドの商品を食べる、(2)すべてのマクドナルドのメニューを一度は食べる、(3)マクドナルドにあるものしかオーダーしない(水も含む)、(4)「スーパーサイズ」を勧められたら必ず「スーパーサイズ」にする――この4つのルールを1カ月ひたすら守り続けるだけだ。

「スーパーサイズ」のあまりのボリュームにおう吐することもあったが、スパーロック監督は順調にルールをこなしていく。しかし、後半にはマック中毒の症状が起こり始める。サポートする医師たちからは肝機能に障害が起こり始めていると、ドクターストップもかかったが、監督は初志貫徹30日間を立派に耐え抜く。結果、終了時の体重は開始時に比べて11.1キロ増えていた。

ここにアメリカのファーストフード業界に対する問題提起も割り込んでくる。多額のマーケティング費用を投じて子供たちをジャックフード好きに洗脳していること、ジャンクフードは食べ続けると中毒性があるなど、そりゃ恐ろしくなるような専門家の声ばかり。登場する子供たちに行った調査で、マックのキャラクター、ドナルドの顔はすぐに分かるものの、イエス・キリストの顔は分からないといったシニカルすぎる調査もあったり、面白い。子供を洗脳しておくというはマーケティングの王道だが、こんなにも効き目があるものか!

コミカルでシニカルなドキュメンタリー映画というのもたまに見ると、賢くなったようでいいものだ。

とはいえ、マックを結構活用してきた自分としては考えさせられることばかり。自分は「マックは安くてボリューミーでうまい」なんて思っていたが、それは完全に彼らの術中にはまっていたようだ。まあ、最近のマックは安くもないんで行かなくなっているからいいけどね。

でもやっぱり、恋しくなることはあるわけで……。

そういえば、5年半ぶりに復活した「チキンタツタ」を食べ損ねたのを思い出した。クソッ!


スーパーサイズ・ミーの監督
モーガン・スパーロック
スーパーサイズ・ミーの出演
モーガン・スパーロック

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