『奇跡の海』トリアーが偉大か、女優がすごいのか


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プアーです。ご無沙汰してました。会社が左前でちょっと精神状態が荒んでいました。まあ、そんなことはどうでもよいですね。

さて、誰もが見てぶっ飛ぶというラース・フォン・トリアー監督のゴールデン・ハート三部作の一発目『奇跡の海』。エマ・ワトソンが酷な目にあいますよってな内容である。
奇跡の海

プロテスタント信仰が強い、70年代のスコットランドの村が舞台。ベスは、油田工場で働くヤンと結婚した。彼女は、仕事のために家に戻れない彼を愛するあまり、早く帰ってくるよう神に祈る。するとヤンは工場で事故にあい、願い通りに早く戻ってきた。だが回復しても寝たきりの上に、不能になっていた……。やがてヤンは、妻を愛する気持ちから他の男と寝るよう勧め、ベスもまた、夫を愛するがゆえに男たちを誘惑してゆく。 from allcinema

ラース・フォン・トリアーとにかくトリアーはインテリ泣かせな監督だ。この三部作を例に挙げるとドキュメント風味の『イディオッツ』を除けば、『奇跡の海』も『ダンサー・イン・ザ・ダーク』も正直、物語は出鱈目。いやストーリーとしてのつじつまはあっているのだが、どうもこうも無理くり話をあわせてみましたという印象がどうしてもぬぐえない。でも、映画を見ると心わしづかみ、超号泣。なぜだっぺ?

これは『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のほうが顕著なのだが、実はトリアーが監督する作品はどれもこれも女優への依存度が非常に高い。それこそ「優秀」や「優れた」程度の名女優では全然ダメで、役柄にそのままひょういできるぐらいの「天才」でなければトリアーの持ち味は生かされないのだ。

その証拠に、ヨーロッパ三部作、ゴールデン・ハート三部作に続く、アメリカ三部作の『ドッグヴィル』を見てほしい。ニコール・キッドマンは熱演してるのだが、どうも『奇跡の海』や『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ほどの衝撃が生まれない。

やはりそこで分るのはトリアーの偉大さと言うより、女優のすごさである。

もし、映画好きの方で、映画制作の上で監督だけが優れていれば、いい映画になると考えている人がいるならば、ぜひトリアーのゴールデン・ハート三部作とアメリカ三部作を見比べてほしい。「え、同じ監督で似たような発想なのにここまで印象が違うの?」と必ず驚くから。

奇跡の海の監督
ラース・フォン・トリアー
奇跡の海の出演
エマ・ワトソン
ステラン・スカルスガルド
カトリン・カートリッジ
ジャン=マルク・バール
ジョナサン・ハケット
エイドリアン・ローリンズ
サンドラ・ヴォー
ウド・キア
ローフ・ラガス

『奇跡の海』トリアーが偉大か、女優がすごいのか, 4.0 out of 5 based on 4 ratings

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