『ALWAYS 三丁目の夕日』昭和33年っていい時代?


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映画の評価(5点満点)

★★★☆☆

東京タワーが建築中だった1958年(昭和33年)の東京――人々は貧しかったけど、ほのぼのしていた。幸せは身近な生活の中にあった。

『ALWAYS 三丁目の夕日』は、戦後を引きずる東京を舞台に人々の生活を描いた映画。この頃の「生きる」ことは、現在よりも分かりやすかった。今よりも良い生活を手に入れるため、人々は汗水たらして働き、テレビや冷蔵庫などを手に入れては家族中で喜んでいた。皆が必死に生きている姿がなんともすてきに映るのだ。

ALWAYS 三丁目の夕日


東京の下町、夕日町三丁目の鈴木オートに、集団就職で青森から六子がやってきた。上野駅での社長の出迎えに、大企業で働ける期待を膨らませる六子だが、鈴木オートは下町の自動車修理工場でがっかり。しかし、口減らしで東京に出された六子には帰るところもない。

鈴木オートの向かいにある駄菓子屋には、売れない小説家の茶川竜之介がいた。酔った勢いで、居酒屋を経営する美人おかみのヒロミから、見ず知らずの子、淳之介を預かってしまう。次第に2人は本当の親子のようになっていくが、大晦日の日、突然、父親と名乗る大企業の社長が淳之介を引き取りにくる。

この映画が描いている50年代後半の生活風景が日本人の心に突き刺さる。この時代に生きたことはないが、必死ながらも目指すべき家族の幸せは、テレビだとか、冷蔵庫だとか、誰もがおんなじ。貧乏な暮らしを少しでもよくしたい、が共通だった。それだけに、地域がみな一致団結していたのだ。

その生活風景は10年前に旅したことがある中国・北京の風景にそっくり。「貧乏からの脱却」という分かりやすさがまさに人々の活気を支えていた頃だ。その様子と重なって見えた。

人々の目指すものが明確で迷いがなかった時代というのは振り返って見ると、生きやすい時代だったのではないだろうか。価値観が多様化した現在は、世の中が一致団結するわけにもいかず、孤独に生きるしかない。しかも、100年に1度といわれるほどの大不況、貧乏に転落するのを1人、1人おびえながら生きざるを得ないのだから。

ALWAYS 三丁目の夕日の監督・脚本
山崎貴
ALWAYS 三丁目の夕日の原作
西岸良平
ALWAYS 三丁目の夕日の出演
堤真一
吉岡秀隆
小雪
薬師丸ひろ子
堀北真希
もたいまさこ
三浦友和

『ALWAYS 三丁目の夕日』昭和33年っていい時代?, 3.8 out of 5 based on 9 ratings

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