『ボディ・バンク』こんなタイトルでも意外に社会派!


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★★☆☆☆

ヒュー・グラント+ジーン・ハックマン出演の社会派サスペンス『ボディ・バンク』。ちょうど映画三昧の日々を過ごしていた1996年の映画だが、僕のアンテナにはまったく引っかからなかった。“ボディ・バンク”なんてチープなタイトルを付けられたら、そりゃパスしても仕方ないか。しかし、見てみるとこれがなかなか引き込まれるストーリーテリング! うかつにもひどくチープなタイトルを持つ映画に引き込まれてしまったものだ。

ボディ・バンク


場所はニューヨーク。巨大病院グラマーシーホスピタルの緊急救命室(ER)で働く青年医師ルーサンは仕事をそつなくこなすやり手だった。ある日、全裸状態の男が運び込まれてきた。症状はこれまでに見たことがない奇妙なもの。急に血圧や心拍数があり得ない状態になったっかと思うと、突然正常になる。手の施しようがなく患者は死んでしまった。その死因を調査しようとするが、病院から死体も記録もすべて消えているという奇妙なことが起こる。

「トライフェイズ」
「ルームへ行けばすべてがわかる」

ルーサンは患者の言い残した言葉をもとに調査を始めるが、病院は妨害しようとしている様子。ついには病院を追い出され、医師免許をはく奪される事態にまで。すべてを失ったルーサンはこの陰謀の追及を始める。しかし、知ったのは恐ろしい事実だった。

このサスペンスのネタばれというかヒントは『ボディ・バンク』という安っぽいタイトルに隠されていて、人体実験に使う人間をどう供給しているかという謎に、ルーサンは知らず知らず迫っていたということ。

不治の病を治療法があるとしても人間で実験してみなければ効果も安全性も定かなことは分からないわけで、医者としては人間で試してみたい。しかもその方が早く治療法も確立できる可能性がある。それは合理的ではあるものの許されるものなのか、医学の大いなる進歩に犠牲は必要か? という、それはそれは深いテーマが根幹には流れている。

この謎に迫りつつあるルーサンは陰謀の牙に捉えられ、全身麻痺の状態で病院に運び込まれるのだが、そのとき彼は陰謀の張本人に思わず本音を言ってしまう。「これが直るなら、何でもする」と。医学の進歩を望む患者の切なる願い、そしてそのために犠牲は許されるのか。単なる安っぽいサスペンスから突如、社会派に転向する。このギャップにぐいぐいと引き込まれちゃいました。

「思わぬ、拾いもの」といった感じの本作ですが、それ以外は「日曜映画劇場」並みという感じです。GYAOで無料で見られますから文句はありません(笑)。

ボディ・バンクの監督
マイケル・アプテッド
ボディ・バンクの原作
マイケル・パーマー
ボディ・バンクの出演
ヒュー・グラント
ジーン・ハックマン
サラ・ジェシカ・パーカー
デビッド・クローネンバーグ
デビッド・モース

『ボディ・バンク』こんなタイトルでも意外に社会派!, 3.0 out of 5 based on 1 rating

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