『2012』人類滅亡、マヤの暦って……


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★★☆☆☆

古代マヤ文明の暦は2012年12月21日までしか綴られていないらしい。2012年が人類の終末なんじゃないか、という話がこの映画をきっかけにして盛り上がった。自分の近くには南米の歴史に詳しい上司がいて、酒の席で「その話は本当だよ」と話を盛り上げる。

2012


映画『2012』を借りてきた。VFXはものすごいけど、それを無駄にするぐらい適当なストーリー作り。迫力、迫力、迫力だけで見せる映画なだけに、ホームシアターがあるといいはず。しかし古代マヤという魅惑的な設定に興味があって見る人には、なんとも残念な映画である。

2009年、科学者が太陽の巨大フレアによって放出された膨大な量のニュートリノを観測する。地球に降り注いだニュートリノは地球のコアを加熱し始め、地殻変動が活発化。これによって人類が滅びる可能性があるという。各国の政府は人類滅亡を防ぐため、極秘にチベットの山奥の地下に“箱舟”建設を進めていた。

2012年、カリフォルニアでは最近、各地で地割れが頻発している。リムジンの運転手をしているジャクソン・カーティスは子供たちを連れ、イエローストーン国立公園にキャンプに行くことに。ところが、かつて湖があったはずのエリアから湖が消え、軍の監視下になっていた。コミュニティーラジオで人類滅亡の危機を訴えていたヒッピーから、箱舟計画を聞いたカーティスは人類滅亡は本当だと感じ、家族とともに脱出を図ろうとする。その時、政府の予測よりも早く本格的な地殻変動が始まっていた。

残念ながらマヤ文明の暦というのはまったく関係なかった。人類滅亡クラス災害を起こすための理由付けの一部に使われただけで、「そういえばどこに出てきたんだっけ?」という程度。自分はここらに興味を抱いていたのだけど、それに関しての考察というのは皆無に近い。ただただ、街が巨大な力に壊されていくというのを思いっきり描きたいだけの映画だった……。要するに、ローランド・エメリッヒ監督のVFX実験映画でしかないわけで、こういうオタクの試みに相当な製作費が集まり、まんまと僕もだまされてしまうのだからまったくマーケティングというものは罪深いものだ。

しかしどうして、この手の終末映画にはいつもつまらない家族ドラマが付随しているのか。こうつまらないドラマを見せられるくらいなら、2時間半ひっきりなしにVFXの迫力災害シーンを見せつけて観客をヘロヘロにした方がインパクトがあるんじゃないかと思うが、どうなんだろうか。集中力が続かないというなら、もっと短くしてくれても十分だと思う。終末映画の中でも『2012』のドラマはかなり中身がないものになっていて、それによってリアリティーが高まるとか、感動するとか、そういう作用は一切感じられない。

終末ディザスター映画というはこういうところを突っ込まずに滅びゆく姿を見て楽しむというのが正しい見方なわけで、こんなことはどうでもいいという姿勢がまったくもって正しい。これから見る人は迫力を存分に楽しんでください。

2012の監督
ローランド・エメリッヒ
2012の脚本
ローランド・エメリッヒ
ハラルド・クローサー
2012の出演
ジョン・キューザック
アマンダ・ピート
タンディ・ニュートン
ダニー・グローヴァー
ウディ・ハレルソン

『2012』人類滅亡、マヤの暦って……, 3.8 out of 5 based on 9 ratings

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