『インセプション』探しものはなんですか?


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映画の評価(5点満点)

★★★☆☆

夢を自由自在にコントールできたら面白いよね。こんな発想をハリウッドが映像化したら、『インセプション』が出来ました。そんな感じの作品だ。ハリウッドの娯楽作は豊かな発想の世界を楽しむのであって、細かいことを気しないのが最高の楽しみ方なのだが、この法則は『インセプション』にも当てはまる。

インセプション

ドム・コブらは、他人の夢の中に潜り込みアイデアや情報を抜き出す特殊な技術を身につけた産業スパイ。世界最大クラスの企業の総帥、サイト―から、競合企業の御曹司にあるアイデアを植え付けてほしいという依頼を受ける。盗むことはできても、アイデアを「植え付ける」のは潜在意識の奥にまでダイブする必要がある至難の業。しかし、ドムの願いをかなえてくれる成功報酬に、この不可能ともいえるミッションを引き受ける。

『インセプション』の見どころは、主人公たちが自在に夢の世界をデザインできるというところ。それをかなりうまく映像化しており、映し出される映像はなかなか面白い。映像に加え、夢の設定も結構緻密に考えられており、夢の中でさらに夢をの中にダイブするなんてこともできる。これが深くなればなるほど、時が経つのも遅くなっていくし、潜在意識の奥深くへ近づける。で、夢の中で死ぬと、現実の世界に戻ってこれるという設定だ。なかなか、面白いことを考える。

だが、残念かな、時間の関係か、娯楽性を重視するためか、物語がチープになってしまった。伏線として張られているドムの悲しい過去は十二分に描かれているのだが、本来のミッションの方が希薄になってしまっているのが残念だ。今回ターゲットとなった御曹司は主人公のドム以上にトラウマを持っているはずで、父との関係をもっと詳細に描いてほしかった。また、チームメンバーのバックグラウンドをもうちょっと丁寧に描かれていておいてくれると、どうして万全にデザインしたはずのミッションの最中の夢の世界に、なぜ予想外の異変が起こったのかなど、観客がすぐに理解できてよかったと思うのだ。もちろん、この手の映画にとって物語は要ではなく、構成要素の1つにすぎないのだが。

夏の娯楽作としては十分に楽しめるものに仕上がっているし、渡辺謙も頑張っているので、映画館で見ておいて損はない。まあ、彼はすぐに撃たれて役立たずになってしまうのだが(笑) 個人的にには見終わって、井上陽水のあの歌を思い出してしまった。

♪探しものなんですか?


インセプションの監督
クリストファー・ノーラン
インセプション出演
レオナルド・ディカプリオ
渡辺謙
エレン・ペイジ
マリアン・コティアール
ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
トム・ハーディ

『インセプション』探しものはなんですか?, 4.4 out of 5 based on 9 ratings

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