『マン・オン・ワイヤー』この綱渡り師は本気だ


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映画の評価(5点満点)

★★★★☆

暑い日が続きますね、プアーです。ちょっと軽めのドキュメンタリーが見たくて、手にとって見ました。

マン・オン・ワイヤー

マン・オン・ワイヤー』は、若い頃から老人になるまで人生のすべてを綱渡りにかける男のドキュメンタリーである。たーまたま残っていた、貴重な映像を再構成したら、なんと映画が1本出来上がるくらいあったので、「じゃあ、いっちょやってみるべ」という感じでとられた作品なのだが、これがなかなかすごい。

やはり綱渡りの「落ちたら即死」という緊張感がこの映画の魅力である。はたから見ると、まったくもって理解不能だが、人生をささげる何かを見つけるということは素晴らしいことだと思う。その内容が生産性とは真逆に位置する綱渡りだとしても、いや生産性とは完全に接点がないからこそ、行為の純度が高まり、輝きが増すといえるのかもしれない。

ノートルダム寺院、オーストラリアの鉄橋などさまざまな獲物をクリアしていくうちに、彼が選んだ最強最大の獲物が、貿易センタービル。もちろん、周りの人間すべてが反対しながらも貿易センタービルの頂上に登る時の詳細を述べるにしたがって、彼は熱を帯び、眼には明らかに狂気が宿り始める。もはや通常のそれではない。

それもそのはず、彼は本気なのだ。内通者を雇い、ヘリコ撮影まで使って念入りな準備をする。職業綱渡り師というのは伊達ではない。その彼の熱気に巻き込まれるようにして、仲間が増え、その仲間も綱渡りの熱狂に取り込まれていく。正直映画としてのできはとにもかくにもといった感じだが、僕を含めて何かにのめり込んだり打ち込んだりするものが見えなくなる昨今。こういう無目的に何かにまい進するという姿は正直、感動させられる。

日々、なんとなく物足りないわだかまりを抱えながら日常を送ってる人にオススメです。

マン・オン・ワイヤーの監督
ジェームズ・マーシュ
マン・オン・ワイヤーの出演
フィリップ・プティ
ジャン=ルイ・ブロンデュー
アニー・アリックス
ジム・ムーア
マーク・ルイス

『マン・オン・ワイヤー』この綱渡り師は本気だ, 2.5 out of 5 based on 2 ratings

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2 Comments

  1. 映画評「マン・オン・ワイヤー」…

    ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2008年イギリス=アメリカ映画 監督ジェームズ・マーシュ ネタバレあり…

  2. マン・オン・ワイヤー…

    昨年度アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞受賞ほか、英国アカデミー賞最優秀英国映画賞 など数々の賞を獲得した作品です。『マン・オン・ワイヤー』は文字通り“綱渡りをする男”の意味。フランス人大道芸人のフィリップ・プティが、今は無きワールド・トレード・センタービルの間で綱渡りをするまでを描いた作品です。原作はフィリップ本人の「雲に届くまで」。監督は意外にも本作が長編3作目だそうです。…

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