『チャンス!』ウーピー・ゴールドバーグはやっぱりいいね


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映画の評価(5点満点)

★★★☆☆

偏見や差別というのは一昔に比べれば、だいぶ解消されてきていると思う。とはいえ、根強く残っているものもあって、そんな困難をはねのけて成功するという、いわゆるサクセスストーリーは映画の王道である。こういう映画を見ると、勇気をもらえるのがいいところだ。ウーピー・ゴールドバーグ主演の『チャンス!』もそんな作品である。彼女が主演している映画はなんだかホッとするから不思議なものである。

チャンス!


ウォール街の投資信託会社に勤めるローレルは腕利きの女金融アナリスト。仕事ぶりは群を抜いており、会社からも認められる存在だった。しかし、同僚のフランクに顧客を奪われ、出世も奪われる。この結果は、実力の差ではなく、女性は出世できないという現実によるものだったのだ。そのことに激怒したローレルは会社を辞めて独立するが、かつての彼女の顧客だった投資家たちは、優れた提案を行ってもまったく相手にしてくれない。誰も口にしないが、理由はもちろん「女性だから」だ。

しかし、ローレルは、かつてのフランクの秘書だったサリーの助けで大物投資家ファロンへの提案チャンスをつかむ。もちろんここでも女性だからとの理由で提案書すら読んでもらえないのだが、パートナーが白人男性であると偽ると、もともと優れていた提案は簡単に認められる。とっさにでっち上げたこの架空のパートナー、ロバート・カティを使って、ファロンに莫大な利益をもたらしてからというもの、カティはウォール街で一躍時の人となる。

もちろん、ローバート・カティは実在しない架空の人物。実態はローレルなのだが、評価されるのはカティばかり。ローレルはいい気がしない。そこで、ローレルは自分が作り上げた架空の人物、カティを殺そうとする。

ウーピー・ゴールドバーグ主演らしく、このような社会派な内容でも、明るくコミカルに描かれているのが小気味いい。『チャンス!』の主題は女性差別というか、格差なのだろうが、そんな堅苦しい雰囲気はいっさいない映画に仕上がっている。ウーピー・ゴールドバーグらしいあっけらかんとして、ユーモアのある作品になっていてとってもすがすがしい気分にしてくれる。

そういえば、ウーピ・ゴールドバーグは女優を退いてしまったそうだ。残念で仕方がない。現在の不安定な世の中だからこそ、彼女のようなキャラクターのサクセスストリーというのはうけそうな気がする。もはや、彼女が登場するようなコミカルでベタベタなサクセスストリーは古臭いという観客が多いのかもしれないが、こういう分かりやすさはいつの時代にも必要であると思う。個人的には大好きだ。彼女のようなキャラクターが再び登場することをせつに願う。

チャンス!のエグゼクティブプロデューサー
テッド・フィールド
スコット・クルーフ
ロバート・W・コート
デイヴィッド・マデン
チャンス!の脚本
ニック・ティール
チャンス!の原作
ヘナロ・プリエト
チャンス!の出演
ウーピー・ゴールドバーグ
ダイアン・ウィースト
ティム・デイリー
ベベ・ニューワース
レイニー・カザン

『チャンス!』ウーピー・ゴールドバーグはやっぱりいいね, 4.5 out of 5 based on 2 ratings

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