『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』ついに完結!文句なしに面白い


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映画の評価(5点満点)

★★★★☆

ファイナルステージに到達するまでかなりの時間を要してしまったが、個人的にもついに完結。原作となるマンガはまったく読んでいなかったのだが、テレビシリーズも含めてはまってしまった。突如飛び込んでしまった不条理なゲームをこうも面白く描いてくれるとは。恐れ入りました。

ライアーゲーム

『ライアーゲーム』を知らない人のために少しだけ説明しておくと、このゲームは億単位のお金を参加者で奪い合うというもの。しかも、ゲームへの招待状は突如届く。招待された人たちは、眼の色を変えて一攫千金を求め合うのだが、ミソなのは、ゲームに勝てばそのまま賞金として億単位のお金が支払われ、負ければその分を背負わされるという点。そんなゲームのせいか、良い人ヅラをして平気で他人をだませる人でないと勝てない。というか、そうしないと返済できないほどの借金を背負うことになってしまうのだ。自然と詐欺師同士のだまし合いゲームが繰り広げられる。

主人公の神崎直は、そのなかでも異色の人間だ。「バカ正直の直」と呼ばれるほどに、このゲームの中でも飛び抜けた正義感と正直さを武器にゲーム立ち向かい、なぜか決勝戦となるファイナルステージまで勝ち進んでしまう。もちろん、ライアーゲームはそんな直が勝ち残れるほど甘いゲームではない。直が助けを求めた天才詐欺師の秋山真一によって、このゲームを勝ち残っていく。

その最後のゲームとなるのが、映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』で描かれる「エデンの園ゲーム」である。細かいルールは映画を見ていただくとして、まあ、現金を目の前にぶら下げられた普通の人たちには勝てないものになっている。ましてやライアーゲームを勝ち抜いてきた稀代の詐欺師たちにはこのゲームで確実に勝利するのは難しい。なぜなら、このゲームの必勝法は詐欺師たち皆が心を1つにして「人事つの赤いリンゴ」を投票しなければならないからだ。だまし合い、蹴落とし合いをしてきた彼らを果たして信用できるのか! というわけ。もちろん、直は皆の心を1つにすることに奮闘する(ルールは公式サイトにも書かれていた)。

設定の面白さで、気が付くと観客をグイグイと映画に引き込んでいるのはもう秀逸としか言いようがないのだが、よくよく考えるとこのように練り込まれた不条理を舞台にするというのは映画のあり方としてかなり有効だ。広い世界にすればするほど話が拡散してしまうので、外界から閉ざされた狭い密室を舞台にしたほうが心理的な駆け引きを濃密に描ける。作る側の都合としては、セット1つあれば撮れちゃうのだ。大規模な資金力を武器に壮大な世界を描くハリウッド作品の対局にあるような、資金力よりもアイデア勝負の作品なのである。しかも、『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』はそれがかなり高いレベルでうまくいっている。これは称賛に値する。

まあ、映画館で見る必要がないタイプの作品なので、家のテレビで見るにはピッタリの映画ともいえる。マンガとテレビシリーズのどちらも見ていないという人でも、かなり楽しめるはず。ファイナルステージをきっかけに、テレビシリーズを見ていくというのもいいのではないだろうか。

ライアーゲーム ザ・ファイナルステージの監督
松山博昭
ライアーゲーム ザ・ファイナルステージの原作
甲斐谷忍
ライアーゲーム ザ・ファイナルステージの脚本
黒岩勉
岡田道尚
ライアーゲーム ザ・ファイナルステージの出演
戸田恵梨香
松田翔太
田辺誠一
鈴木浩介
荒川良々
濱田マリ
吉瀬美智子
渡辺いっけい

『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』ついに完結!文句なしに面白い, 4.3 out of 5 based on 8 ratings

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