『善き人のためのソナタ』これは実話である


VN:F [1.9.22_1171]
あなたの映画評価は何点?
Rating: 4.0/5 (9 votes cast)
映画の評価(5点満点)

★★★☆☆

先日仕事納めを向かえたプアーです。現場は駆け込みということもあって相当ドタバタしていました。そんな疲れた身体に鞭を打って見たのが本作『善き人のためのソナタ』。1年の締めくくりに相応しい重厚な作品である。

善き人のためのソナタ


物語の舞台は、秘密警察が暗躍する東西冷戦下の旧東ドイツ。まだまだ共産圏が健在だったころのお話である。ちょっと調子にのって西側の情報を得ただけで投獄の対象になり、うっかり西側にエスケープしようものなら一家そろって国の力で強制的にかくれんぼをさせられてしまう、凄い時代。当然、情報統制は国の重要な関心事項であり、親兄弟、ご近所さんと密告、垂れ込みが日常的に行われている。日本に住んでる僕には冗談にしか見えないが、これは実話である。本作も、劇作家が自国(旧東ドイツ)の実情を資本主義陣営である西ドイツに漏らそうとし、秘密警察の諜報員が内容を盗聴するという内容なだけに、話の仕掛けだけで充分に面白い。

ただ、『善き人のためのソナタ』の話の仕掛け、構成、ストーリーは十二分に面白いのに、「もうちょっと、ここは工夫した方が」とか「折角だからここは膨らませた方が」とかいう問題点が多すぎる。その欠点を差し引いても十分面白い作品なので、これがもし『ボーン・アイデンティティ』シリーズや『バイオハザード』シリーズでならしたハリウッドで制作されていたら、エンターテイメント作品としても優れたものとなり、作品全体としてもバランスがとれたのでは、と思う。その点が残念でならない。

個人的にどうしても許せないのは、いかんせんヒロイン役の女優がゴツ過ぎる。今まで見たすべてのドイツ映画で女優がごつかったので、多分こういうのが好きなのは国民性だとは思うのだが世界を視野に入れた場合、大いに改善した方がよいと思うけど、どうなのだろうか。

善き人のためのソナタの監督
フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
善き人のためのソナタのプロデューサー
クヴィリン・ベルク
マックス・ヴィーデマン
善き人のためのソナタの脚本
フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
善き人のためのソナタの出演
ウルリヒ・ミューエ
マルティナ・ゲデック
ゼバスチャン・コッホ
ウルトリッヒ・トゥクール
トーマス・ティーメ
ハンス=ウーヴェ・バウアー

『善き人のためのソナタ』これは実話である, 4.0 out of 5 based on 9 ratings

タグ: ,

トラックバックURL(お気軽にどうぞ)