『Secretariat』新系統の映画を発見!
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★★★☆☆
プアーです。ちょっとゴニョゴニョな理由で席を外していました。海外まで。
その際に、機内でやっていたのがコレ『Secretariat』。自分との意思とは無関係に映画を見させられる機会というのは、デート以外には中々ない。そういった意味でも貴重な経験である。
本作は、競馬物。地味目なジャンルだが、航空機内という極めて厳しい要求の空間だったものの、無難にほどよくまとまっている作品ではあった。ただ1点、本作が他の作品には特殊な点がある。それは、主人公がプレーヤーではなく(この映画に当てはめるとジョッキー)オーナーというところ。なるほど、これは面白い視点である。
日本でも、漫画「ジャイアントキリング」、ベストセラーの「もしも高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」など、プレーヤーではなく、それをコントロールする側の視点にたった人物を主人公にすえる動きがある。確かに、主力のキャラクターを中心にすえて物語を転がすよりも、それをコントロールする人間を中心にすえた方が、物語りに複数の視点を持ち込めるし、仮に物語の進行上ある一方の視点が魅力がなかったとしても、容易にほかの路線にシフトできる。これは、コペルニクス的発想である。
本作では、競馬のオーナーというさらに進んだ発想を取り込んでいる。野球やサッカー、戦争でもいいが、対象から離れ、偉くなればなるほど、扱う事象はより複雑に多様化し、さまざまな事象や人間と関わらざるを得なくなってくる。プレーヤーや監督であれば、ゲームの技術、戦術だけを考えてればいいが、オーナークラスになると、ゲームそのものというより、「ゲームの世界」そのものを相手にしなければならない。そういった意味で本作の着眼点は極めて鋭いのだが。だが、しかしである。
主人公は何もしない。ほとんどただのお使い状態。見ててつまらなくないが、残念な感じである。ただ、明らかに新視点による新たな金鉱を発掘したのは間違いないので、同じ系統の作品が出てきたら要チェックだとは思う。
Secretariatの監督
ランダル・ウォレス
Secretariatの脚本
マイク・リッチ
Secretariatの出演
ダイアン・レイン
ジョン・マルコビッチ
スコット・グレン
ジェームズ・クロムウェル
ディラン・ウォルシュ






















