『エンジェル ウォーズ』ぶっ飛びセーラー服アクション!


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映画の評価(5点満点)

★★★★☆

これは「すこぶる、あり」な作品である。『エンジェル ウォーズ』というチープな邦題によって、誤解した観客がいたんじゃないかと思うが、それこそ、ワーナーブラザーズの小粋な“Sucker Punch”であると思いたい。

エンジェル ウォーズ

この『エンジェル ウォーズ』の真骨頂は、「とにかく自由に」であったと思われる。そして、ザック・スナイダー監督が一番自由にやりたいことをやった。なにせ、ビルほどもある巨大な侍がガトリングガンをぶっ放し、機械化されてよみがえった旧ドイツ軍があらわれ、巨大なドラゴンが口から炎を吐き、未知の惑星では未来的なロボットガンマン軍団が襲いかかってくる。これをヘソ出しの黒いセーラー服を着た金髪少女が、日本刀を背負い、拳銃の玉を入れ替え、縦横無尽に格闘しまり、キメポーズを炸裂するのである。

もちろん、監督は、スローモーションや早回しなどありとあらゆる手を使って、それをとことんカッコよく撮る。この映画はそれだけに執念が費やされたという感じなのである。スナイダー監督はテレビゲームでもやりすぎたんじゃないかと心配になる。

エンジェル ウォーズ

ここまで聞くと、なんの脈絡もないストーリーと思うかもしれないが、そんな心配はいらない。話の全体に一本串が通されていて、上記の荒唐無稽な設定はそれぞれ「自由」を獲得するためのアイテムを獲得するミッションという設定なのだ。実は、セーラー服を着た主人公のベイビードールは、狂った里親義父に殺されかけられ、それに抵抗したことによって起こった事故を、里親義父が隠蔽しようして精神病院でロボトミー手術を受けさせられる直前なのである。そんな環境からの「自由」を求めて、彼女は一瞬の妄想の中でこの荒唐無稽なミッションに挑むのである。こんな極限設定であれば、どんなストーリーが繰り広げられても、とりあえずは丸く収めることができる。

しかも、劇中は、パンクだか、ハードロックだかが終始バリバリと爆音で鳴り響き、その中をセーラー服姿で、日本刀を振り回し、襲いかかってくる敵をセクシーな仲間とともに切りまくるのだから、面白い。というか、もはや発想がぶっ飛んでいて気持ちがいい。とはいえ、見どころはアクションに尽きるのだが、ラストのラストで突然、説教くさくなるのはどうしてか。これがこの映画の一番のメッセージだったとすると、一気に興ざめなのだが、これはこれでとても面白い映画を見せてもらった。

エンジェル ウォーズの監督
ザック・スナイダー
エンジェル ウォーズの製作
ザック・スナイダー
デボラ・スナイダー
エンジェル ウォーズの脚本
ザック・スナイダー
スティーヴ・シブヤ
エンジェル ウォーズの出演
エミリー・ブラウニング
アビー・コーニッシュ
ジェナ・マローン
ヴァネッサ・ハジェンズ
ジェイミー・チャン
オスカー・アイザック
カーラ・グギノ
スコット・グレン

『エンジェル ウォーズ』ぶっ飛びセーラー服アクション!, 3.7 out of 5 based on 13 ratings

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