『ローラーガールズ・ダイアリー』映画の神様に微笑まれたドリュー・バリモア


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映画の評価(5点満点)

★★★★☆

プアーです。「傑作だー、傑作だー」と評判の高い映画『ローラーガールズ・ダイアリー』。ついに重い腰を上げて見るときがやってきた。

ローラーガールズ・ダイアリー

この映画のストーリーは、まあよくあるもの。新基軸はモチーフにローラーゲームをチョイスしたところぐらいか? いや、このモチーフさえもとてもじゃないが斬新とはいえない。僕ですら、もっとここは膨らませてとか、もっと登場人物の対立関係をハッキリさせればさらに盛り上がるのに、と思いながら見ていたのだから、腕のいい監督が仕上げれば、さらに完成度の高い作品になったのは疑いない。

それでも、本作が2009年の最高傑作と誉れ高いのは、やっぱり監督ドリュー・バリモアの圧倒的なセンスと価値観。ドリューが飢えながら、決して得ることができなかった折りみたいなものが閉じ込められていることが大きい。彼女は幼少から子役として活躍したが、それが結果として人生の軌道をハズレさせ、彼女自体を大きく損なわせることにつながった。もちろん、深刻な親との対立も含まれる。

映画においても、主人公は終始母親と対立し、反抗と忍従で葛藤するのだが、それが若きドリュー・バリモアの投影となっているのは間違いない。恐らく職業監督がまったく同じ内容を撮ってもここまで僕の心を打つことはないと思う。

また、同時にエレン・ペイジの演技の上手さもよく見てほしい。『JUNO』という映画によよってエレン・ペイジの上手さは既に有名だが、「悲しいのに笑う」「楽しいのに泣く」など、複雑な感情を投影する役において、ことさら輝きを増すのが彼女の特徴である。

アクター名鑑などをのぞいてもらうとよく分かるが、顔の造作はそれほど可愛いわけじゃない。ところが、スクリーンに映ると一転、劇的にカワユーくなるのがすごい。役者は天職なんだろう。チョット面白い動画が手に入ったのでちょっと紹介しておきたい。パッと見ただけでは分からないが、よく見ると才能の片鱗が随所に見られる。

役者としてのドリュー・バリモアは既に有名だが、映画『ドニー・ダーコ』でプロデューサーとして、そして本作により監督しての才能が十全にあることが証明された。今後、もし映画のクレジットにドリュー・バルモアの文字が躍っていたら、何も考えずにとりあえずに見に行くか、手に取るだろう。それくらい、彼女は映画の神様に微笑まれた存在であるのだ。

『ローラーガールズ・ダイアリー』は、いずれにしても見て損はしない映画である。


ローラーガールズ・ダイアリーの監督
ドリュー・バリモア
ローラーガールズ・ダイアリーの製作
バリー・メンデル
ドリュー・バリモア
ローラーガールズ・ダイアリーの脚本
ショーナ・クロス
ローラーガールズ・ダイアリーの原作
ショーナ・クロス
ローラーガールズ・ダイアリーの出演
エレン・ペイジ
マーシャ・ゲイ・ハーデン
クリステン・ウィグ
ドリュー・バリモア
ジュリエット・ルイス

『ローラーガールズ・ダイアリー』映画の神様に微笑まれたドリュー・バリモア, 2.5 out of 5 based on 2 ratings

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