『世界侵略:ロサンゼルス決戦』これは単なるエイリアン映画ではない!


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★★★☆☆

映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』。このタイトルを聞いて「B級映画ですか?」という人もいたが、この作品は、最近よくある単なるエイリアンSF物に終わっていない秀逸な映画だ。

世界侵略:ロサンゼルス決戦

この映画、エイリアンとの戦闘に投入された海兵隊の現場を描き続けるため、なぜエイリアンが突如侵略を開始してきたのか、理由は定かにならない。そもそも任務を遂行することのみを義務付けられた海兵隊のいち小隊が、そんなことを知る必要はないということなのだろう。主人公の米海兵隊ナンツ二等軍曹の小隊に与えられた任務は、敵制圧下のサンタモニカに取り残された民間人を救出すること。相手がエイリアンだろうがなんだろうが、彼ら現場の人間には関係ない。目の前に立ちはだかる困難をひとつひとつ乗り切り、任務を達成するだけ。それが彼らの役目なのだ。

世界侵略:ロサンゼルス決戦

そういう意味では、この映画の敵役はエイリアンである必要はまったくないのだが、その通り、この映画に登場するエイリアンは人間に対して圧倒的にパワフルではないのがミソ。米海兵隊の火力とほぼ互角か、ちょっと上といったレベルに設定されていて、十分な練度の海兵隊なら小銃でもかなり戦えるのだ。

しかし、さすが宇宙空間を飛来してきただけあって、エイリアンの航空能力は高く、米軍はロサンゼルスの制空権を奪われ、撤退してしまっている始末。完全に孤立してしまったこの部隊が「NO RETREAT!(退却NO!)」という海兵隊の誇りを胸に前進を続け、活路を見出すというお約束の展開なのだ。

では、この映画の魅力はどこにあるのか。それは、主人公ナンツ二等軍曹の生き様にある。実は、彼はこれまで参加した作戦の中で、部下を戦死させている。このことに悩み苦しんだ彼は事前に退役を申し出ていたのだが、この危機に当たって最後の任務を頼まれる。その任務とは、実戦経験のない若いエリート少尉をサポートすること。彼は過酷な任務の中、部下を失い混乱する若い少尉を精神的に支え、海兵隊としての模範を示し、いつの間にか部隊をひとつにまとめ上げる。実は、職業意識の高い現場一筋の人間がチームを変えていくという、みんなが大好きなサクセスストーリーになっているのだ。

映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』は、海兵隊とエイリアンとの戦闘をリアルに描いた点が過大にフィーチャーされているが、ふたを開けてみると単なるエイリアンSF物に沈むことない戦争ヒーロー物に仕上がっているのである。

世界侵略:ロサンゼルス決戦の監督
ジョナサン・リーベスマン
世界侵略:ロサンゼルス決戦の出演
アーロン・エッカート
ブリジット・モイナハン
ミシェル・ロドリゲス
マイケル・ペーニャ
ニーヨ

『世界侵略:ロサンゼルス決戦』これは単なるエイリアン映画ではない!, 3.7 out of 5 based on 7 ratings

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