『ゴールデンスランバー』ストーリーは面白いけど微妙な出来


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映画の評価(5点満点)

★★☆☆☆

「2008年本屋大賞」を受賞した小説『ゴールデンスランバー』の映画化。「権威化した文学賞より、書店員が選ぶ本屋大賞の作品ほうが面白い」とは聞いていたが、実際そのとおりなんだろう。映画を見ても、登場人物に上手に伏線が張られ、娯楽度の高い逃亡劇ではある。しかし……。

ゴールデンスランバー

『ゴールデンスランバー』というタイトルは、1969年のビートルズの同名のナンバーから来ている。筆者はこの点にまったく詳しくないのだが、映画の中でも何度も登場しているので、何らかの意味が隠されているのだと思う。でも、まったく無視して問題ない。この映画は洋画に例えるなら『逃亡者』。主人公、青柳雅春が無実の罪で警察に追われるので、彼が逃げ続けるのを楽しめばいい。

とはいえ、映画を楽しめるようになるまでにちょっと時間がかかるので、辛抱が必要だ。まず、主人公が総理大臣の暗殺犯に仕立てあげられるという、突拍子もない非現実を受け止めなければならないし、物語の伏線を張ることに時間がかけられすぎ、冒頭はつまらなさが漂っている。しかし、面白くなってくるのはその後からだ。ハリウッドのようなド派手な爆発や銃撃戦がなくても、伏線がうまく回り出し、逃亡劇を盛り上てくれる。つかみの悪ささえ我慢すれば、十分に楽しめる。

登場人物の設定にも非現実的だったり、主人公に同情的すぎる感があるが、しょせんエンターテインメントなので問題なし。終わってみれば、なかなか面白かったんじゃないかと思えるだろう。

ちなみに、逃亡犯を演じるのが堺雅人というのがミスマッチすぎ。当の主人公はただ逃げるだけで何もしないので、強いキャラクターがなくても作品としては構わないのだが、なんだかあっさりすぎ。その分、脇役がしっかり固められているので何とかなっている印象だが、もっとちゃんと作ればもっとよい映画になった気がする。

ゴールデンスランバーの監督
中村義洋
ゴールデンスランバーの出演
堺雅人
竹内結子
吉岡秀隆
劇団ひとり
香川照之
柄本明
濱田岳
渋川清彦
ベンガル

『ゴールデンスランバー』ストーリーは面白いけど微妙な出来, 3.7 out of 5 based on 6 ratings

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