『悪魔を見た』一流演技とはこういうものだ


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映画の評価(5点満点)

★★★★☆

プアーです。僕の中で世間から一周遅れの韓流ブームが到来。「いまさら」と馬鹿にすることなかれ。国を挙げて映画をはじめとしたソフト産業に金を落としてる韓国だけに、十分なクオリティの作品が輸出されている。そして、今回チョイスしたのがこれ、映画『悪魔を見た』である。抑えつけてもにじみ出てくるロシア映画のように、韓国映画も韓国映画独特の特性を持っている。もっと言えば「売り」のある作品なのである。

悪魔を見た

韓国経済は紆余曲折があるものの、高度成長期の日本染みたことになっている。このため、当然ソフト産業も日本の同時期の作品とリンクするものがある。つまり、ひたすら泥臭く、執拗。1970年代の日本がかつて誇っていた特性を、お隣の韓国が受け継いでいるようなのである。ちょっと話は横にそれるが、過去を回帰する大ヒット映画『ALWAYS 三丁目の夕日』も日本人監督ではなく、韓国人監督が撮ったらまったく別の手触りになったはずだ。

さて、本作『悪魔を見た』は、拷問を趣味としているサイコパスに彼女を殺された主人公が、犯人を痛めつけながら逃がして、また痛めつけるという復讐劇。ひたすら泥臭く、執拗な韓国映画の特性が十二分に見られる。もちろん、そこで重要となってくるのは役者の演技なのだが、韓国の俳優はなんとも素晴らしい。邦画の役者の演技がひたすら、自然に、自然にといった路線に走っているのに対し、お隣、韓国は「一流演技はこういうものだ。ドヤー」とばかりに感情をたたきつける演技、またはオーラを魅せ付ける演技に心血を注いでる。

どちらが優れているかというのは野暮な問題だが、たまに映画を見るのであれば、韓国映画に軍配が上がるのも事実である。本作でもサイコパス役のチェ・ミンスクが優れているのはもちろんだが、相手役のイ・ビョンホンの演技が本当に素晴らしい。この映画には、ここがコケたら映画自体が崩壊してしまうシビアなポイントが何個所かあるのだが、そこでことごとくイ・ビョンホンが完璧な演技をこなしている。この演技が本作を「DVDで十分なレベル」から「映画館で見てよかったレベル」にまで押し上げているのだ。

『悪魔を見た』は、とにかくイ・ビョンホンとチェ・ミンスクの演技が抜群なので、スンゲエ役者のスンゲエ演技が見たいという人に、ぜひ見てほしいと思う。

悪魔を見たの監督
キム・ジウン
悪魔を見たの出演
イ・ビョンホン
チェ・ミンシク
オ・サナ
チョン・グックァン
チョン・ホジン

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