『レミーのおいしいレストラン』3度見ても飽きないお味
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ピクサーというのはCGアニメーションだけでなく、物語を作るのがうまい。一見、子供向けともいえるアニメーションの世界では、物語性がなによりも大切だ。ド派手なCG演出でごまかしはきかない。この分野で頭角を現したピクサーの作品には感心させられることが多い。
『レミーのおいしいレストラン』は、その中でも大好きな作品の1つだ。CGとは思えないほどのクオリティーの高い映像、起承転結の効いた心温まるストーリー、そして食事を盛り上げるような楽しい音楽――これらをうまく編み上げた。繰り返し見たいと思わせてくれる映画である。これで見るのは3度目だ。
フランスの田舎で育ったネズミのレミー。群れの中でもとびきり鼻と舌が優れたレミーは料理にあこがれている。「料理は誰にでもできる」というパリの五ツ星レストラン「グストー」のシェフの言葉を胸に抱き、毎日を過ごしている。だが、所詮はネズミ。台所にいるだけで、不衛生と人間に嫌われる存在だ。あるとき、レミーはパリで生活をすることになる。気がつくと、あのレストラン、グストーの地下で暮らしていたのだ。
グストーの死後、レストランは三ツ星にまで落ちぶれていた。見習いリングイニの作るスープは最悪で、レミーは思わず手を加えずにはいられない。しかし、そのスープは次第にパリ中の評判を呼んでしまう――。
映画を見た後にすがすがしくなる。こういう作品はたいていストーリーが優れているが、本作もそうだ。起承転結のある分かりやすい物語を軸にして、希望、友情、恋愛、親子の愛といった要素がうまくちりばめられている。そして、最後に真の幸せに気づく。よくあるパターンかもしれないが、作品にはまると、これほど心地良く、心温まるものはない。
ストーリーを支えるのは、ピクサーお家芸のCGアニメーションだ。レミーの毛並み、表情、川の水面、料理、パリの夜景――どれもこんなことが可能なのかと、クオリティーの高さには驚かされる。このアニメーションがあって、豊かな映画となっているのだ。音楽もぴったりで楽しくなってくる。第80回アカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞しているのも納得である。
何度見ても飽きない映画だ。とくに心が弱ってきたときにお勧め。
レミーのおいしいレストランの脚本・監督
ブラッド・バード
レミーのおいしいレストランの製作
ブラッド・ルイス
レミーのおいしいレストランのストーリー原案
ヤン・ピンカヴァ
ジム・カポビアンコ
ブラッド・バード























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