『息もできない』暴力、悪口、そして緻密
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プアーです。韓流映画にハズレなし。僕の中でこの状態はまだ続いている。自分の韓流ブームはしばらく終わりそうにない。すごい、すごいと言われて見た本作『息もできない』も本当にすごかった。
僕の勝手な印象では、韓国映画は一部の監督を除き、ストーリーや構成を犠牲にしてでも一点突破でひたすらすごい映画を撮り続ける。そんな孤高なイメージがある。本作は、暴力や悪口の連発ばかりが注目されがちだが、映画感覚というか、バランス感覚が何とも絶妙なのである。この構成の緻密さは特筆に値する。
暴力と罵詈雑言でしかコミュニュケーションが取れない主人公の設定も、映画を進めるうえでの必然として考えられているし、ヒロインとして、ブス可愛い女の子を配置したのも非常に効果的だ。序盤、野暮ったく見えるヒロインが物語りの後半では可愛く見えるるのは、恐らく偶然ではないだろう。本作の監督であるヤン・イクチュンは、人の情感に訴えるのがうまい。暴力と悪口まみれているために、粗暴な映画に見えるが、実は非常に繊細な感覚で撮られているである。ひざ枕で主人公が泣くシーンや最後のシーンなど、監督が勝負をかけた映像は、韓国映画史上に残る名シーンになるに違いない。
『息もできない』は全般に暴力といたたまれない空気があるので、見る人を選ぶ作品ではあるが、掛け値なしのすばらしい映画である。今年見た中では、文句なしの断トツのナンバーワン。しかし一体、この日本に送り込まれてくる韓国映画のクオリティの高さはなんなのだろう。韓国映画界、すごすぎである。
息もできないの監督
ヤン・イクチュン
息もできないの脚本
ヤン・イクチュン
息もできないの出演
ヤン・イクチュン
キム・コッピ
イ・ファン
チョン・マンシク






















