『モテキ』「好きよ、抱いて!好きよ、抱いて!」美女からモテまくる人生の黄金期


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映画の評価(5点満点)

★★★★☆

久保ミツロウのマンガを原作にした同名の映画『モテキ』。マンガとは異なる完全オリジナルストーリーとして再構成され、これがなかなかに面白かった。「ぜひ見てください」と、ブルーレイを貸してくれた会社の同僚に感謝したい。

モテキ

「好きよ、抱いて! 好きよ、抱いて!」と美女たちに神輿を担がれているのが、この映画『モテキ』の主人公、31歳、セカンド童貞の藤本幸世。人生負け組だったはずだが、エンターテインメントニュースサイト「ナタリー」のライターに就職したところから、なぜか“モテ期”が到来する。モテ期とは、一生のうちで異性からモテまくるという人生の黄金期である。

ひょんなことからツイッターでやり取りした同業の編集者、松尾みゆき(長澤まさみ)と飲みに行くことになり、自宅にお持ち帰り。天真爛漫なみゆきからは口移しで水を飲まされちゃうし、胸も触れちゃう。上司に連れられたガールズバーの愛(仲里依紗)とは酔って一晩をともにし、気付くと胸をもみしだいている。そしてついには、松尾みゆきの友人で年上OL枡元るみ子(麻生久美子)に迫られ、エッチまでしてしまう。モテ期もここまでくると、もはやハーレム状態である。

そんな夢のような環境はともあれ、この映画の面白さは、突如やってきたモテ期に対する藤本の独白にある。モテモテシーンに盛り込まれた独白が、自信のなさに満ち溢れ、いっぽうですぐに図に乗る単純さ。そんな心境になんだか共感できてしまうのだ。しかも、それをJPOPのヒットソングに乗せて描き、Perfumeとダンサーズを引き連れ、路上で小躍りしてくれる。モテないはずなのに、絶好調な男心の機微が実にうまく表現されており、見ているほうまでワクワクする。藤本幸世演じる森山未來、迫真の演技である。

だが、あえて残念な点を挙げるとすれば、後半だろう。もちろんモテ期絶好調なときはいいのだが、後半は新しい女性が登場することもなく、垂れていく。それに従って、映画『モテキ』のノリのよさが減退し、気付くと普通の恋愛映画に沈んでしまっているのである。確かに、モテまくって、ハイテンションのまま大団円とはいかないのが映画だが、この最後の落としどころに工夫がなかったのがもったいない。

ヒロインの長澤まさみは劇中、キスをしまくったり、胸をもまれたりと熱演。文字通り体当たりで演じきっている。麻生久美子、仲里依紗をはじめ、会社の社長を演じるリリー・フランキーや、女上司を演じる真木よう子など、脇を固めた俳優陣も豪華で、好演している。それが、この映画を一流のコメディーとしている大きな理由だろう。

生々しいキスシーンが多くて、見る人によってはかなり照れると思うが、個人的には、近年見たラブコメの中でかなり上位にランクインする出来のよさだと思う。

モテキの監督
大根仁
モテキの脚本
大根仁
モテキの原作
久保ミツロウ
モテキの出演
森山未來
長澤まさみ
麻生久美子
仲里依紗
真木よう子

『モテキ』「好きよ、抱いて!好きよ、抱いて!」美女からモテまくる人生の黄金期, 4.2 out of 5 based on 10 ratings

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