『おくりびと』別れとは静謐なものである
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★★★★☆
素晴らしい。目に熱いものが込み上げてきた。この映画によって納棺師という仕事がクローズアップされたが、主人公の仕事は道具立てに過ぎない。この映画が教えくれるのは「死」と向き合う儀式のあの不思議な静謐さと悲しみである。『おくりびと』は一度は見ておきたい作品だ。
チェロ奏者の小林大悟は突然、楽団の解散を言い渡される。1800万円をかけて購入したチェロを手放し、実家・山形へ帰ることを決断する。地元の新聞で「旅のお手伝いをする仕事です」という新聞の折り込み広告に目が止まる。未経験で高給保証という好条件だ。尋ねてみると、それは死者を棺に納める納棺の仕事だった。
小林は仕事の内容に戸惑うものの、社長に連れられているうちに、意義に気付き始める。しかし、仕事の内容を知った友人や家族は「けがらわしい」と納棺師の仕事を忌嫌う。
自然と涙がこみ上げてくる場面がある。家族が亡くなり、葬るということは、誰もが経験しなければならないことである。そこに去来する気持ちは、不思議と静謐なものだ。悲しみだけは語ることができない決意のようなものが混ざる。この映画で描かれる多くの別れの場面がハイライトだろう。久石譲のメロディアスで感傷的な音楽が重なり、思わず涙があふれてしまう。
本作は、主演の本木雅弘の奔走があり、映画化につながったという。納棺士の見事な所作を演じきっていることもさることながら、映画にかける情熱に目を見張る。
わき役陣も見事。特に、山崎努は多くを語らずして悟らせる貫禄を見せつけてくれる。
ときにコミカルに、シリアスに、多くの要素がうまく回って、素晴らしい作品に仕上がっている。
おくりびとの監督
滝田洋二郎
おくりびとの出演
本木雅弘
広末涼子
余貴美子
吉行和子
笹野高史
山崎努























おくりびと…
おくりびと [DVD]
¥2,846
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日本 2008年
本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、吉行和子、杉本哲太、笹野高史、峰岸徹、山田辰夫、橘ユキコ
監督:滝田洋二郎 『壬生義士伝』、『バッテリー』
脚本:小山薫堂 『世にも奇妙な物語』
音楽:久石…
おくりびと…
ニッショーホールで「おくりびと」の試写会を観てきました。
今まで知らなかった職業「納棺師」。小林(本木雅弘)が納棺師の会社に転職して、仕事のプロになる姿を描いた映画だと思って観にいったところ、それだけではなく、とても深~い映画でした。
前半は小林がたまたま面接に
『おくりびと』’08・日…
あらすじ所属する東京のオーケストラが解散し職を失ったチェロ奏者の大悟は演奏家を続けることを諦め妻の美香を連れて故郷の山形に戻ってくる。早速、求人広告で見つけたNKエージェントに面接に出かけ、その場で採用になるが、それは遺体を棺に納める納棺師という仕事だ……