『砂漠でサーモン・フィッシング』砂漠でサケを釣るより難しかった出来


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★★☆☆☆

映画『砂漠でサーモン・フィッシング』は、イギリスの農務省に務める水産学者と、中東国家イエメンの石油王、石油王の資産管理コンサルタントの3人が砂漠の真ん中で前代未聞のサケ釣りを可能にするため奮闘するハートフルなラブロマンス作品。原作は英国の小説家ポール・トーディの小説「イエメンで鮭釣りを」。なんとも夢のあるプロジェクトを題材にし、あの映画『スラムドッグ$ミリオネア』の脚本を担当したサイモン・ビューフォイが脚本を書いているので、かなり期待していたのだが、ちょっと肩すかしに合った感じだ。

砂漠でサーモン・フィッシング

『砂漠でサーモン・フィッシング』は、イエメンの石油王シャイフが英国の資産管理会社のコンサルタント経由で、ユアン・マクレガー扮するアルフレッド・ジョーンズ博士に、砂漠の真ん中でサケ釣りを実現するための協力を要請するところから始まる。ジョーンズ博士は「そんなことは不可能」と一度は断るが、英国政府と中東の間の冷えきった関係を打開するための心温まるプロジェクトとして首相報道官の目に留まり、是が非でも協力せざるを得なくなる。しかし、実際にシャリフに会ってみると、シャリフは知性と気品に富み、釣りを愛する好人物。しかも、道楽としてこのプロジェクトを実現しようとしているのではなく、「砂漠国家を緑あふれる場所にし、後世の人々が豊かに暮らせるようにしたい」という志のもとに行われているプロジェクトであることを理解していく。

そして、このストーリーに絡み合ってくるのが、夫婦仲が冷えきってしまっているジョーンズ博士と、シャイフの資産コンサルタントであるハリエット・チェトウォド=タルボットのラブロマンス。ハリエットはボーイフレンドがいるものの、軍人のためアフガニスタンの戦地で行方不明となり、失意のどん底。そんな2人が“砂漠のサケ釣りプロジェクト”に奔走する間に、お互いに愛が芽生え始めてくる。

個人的には非常に面白そうなストーリーで注目していた作品だったのだが、残念かな、前代未聞のはずの“砂漠のサケ釣りプロジェクト”はまったくイージーに展開してしまい、苦労も困難もなし。しかも、ジョーンズ博士とハリエットの恋愛展開もなんだか無理矢理な感じで、非常にチープ。なんとも残念な出来になっていた。

砂漠でサーモン・フィッシング

唯一個性を発揮しているのは、脇役である英国首相の女性報道官パトリシア。荒唐無稽な首相報道官としての一面と、鬼母な主婦としての一面がとてもコミカルで、映画の中にはまったく登場しない英国首相とのSMSでのやり取りがウィットに富んでいて笑える。これが作品の中でのわずかな救いだった。砂漠でサケ釣りを実現するよりも、荒唐無稽なストーリーにラブロマンスを組み合わせるというのはちょっと難しかったのかもしれない。

砂漠でサーモン・フィッシングの監督
ラッセ・ハルストレム
砂漠でサーモン・フィッシングの脚本
サイモン・ビューフォイ
砂漠でサーモン・フィッシングの出演
ユアン・マクレガー
エミリー・ブラント
クリスティン・スコット・トーマス
アムール・ワケド
トム・マイソン
コンリース・ヒル
レイチェル・スターリング

『砂漠でサーモン・フィッシング』砂漠でサケを釣るより難しかった出来, 3.0 out of 5 based on 1 rating

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