『ロッキー2』昔ゆえに許された斬新さ


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映画の評価(5点満点)

★★★☆☆

プアーです。最近チョット精神状態がロー。こういうときに見たくなるのが、そう、これ映画『ロッキー』である。しかし、今回はあえてシリーズ2作目『ロッキー2』をチョイスした。

ロッキー2


3流ボクサー、ロッキー・バルボアが成り上がるまでの過程を描いた前作『ロッキー』は、成功物語として非常に描きやすい作品だ。しかし、この続編『ロッキー2』は勝利を掴んだ後のストーリーを描く。どう物語を進めるのかと思ったら、これが非常に大胆。物語の大半を伏線のために使うという荒業なのだ。アゲアゲな気分になることを期待して見るのなら、ちょっと肩透かしをくらうことになる。この『ロッキー2』で盛り上がれる時間は、最後の30分しかなく、正味2時間の上映時間の大半は、ロッキーが犬を洗ったり、肉を運んだり、車を運転したりと、ボクシングはおろか練習風景さえもロクに見ることができない。

冷静に考れば、この構成は凄いことだろう。いや、凄すぎである。牧歌的な時代ゆえに許される作品だとは思うが、当時の観客はこの物語に納得したのだろうか? 僕は余りの衝撃に時計に何度も目を落とし、その度に「まだコレだけしか時間経ってないの?」「大丈夫なの?」と、映画鑑賞どころではなかった。ただ、面白いか、つまらないか、と問われれば、これがやっぱり面白い。

主演するシルベスター・スタローンの最新作や本作を見て確信したのだが、役者スタローンは、自分の持ち味を完全に把握した俳優なのだ。自分の体をキチンと把握し、それに合った服を着る。このことは知性あふれる役者なら何の不満もないかも知れないが、スタローンの持ち味はいわずもがな、鍛え上げた肉体である。長きにわたってずっと筋肉をまとうことが前提で、配役が決まると言うのはどういう気分なのだろう? その枠から外れることなく、ずーっと演技を続けるというのはなかなかに難しいことだ。時を経ても色あせないスタローンの魅力は、こうしたストイックさにあるのだと思う。

懐古主義はよくないかもしれないが、昔ゆえに許された斬新さというのは確かに存在する。この『ロッキー2』を見て、そのことに改めて感じ入った次第だ。

ロッキー2の監督
シルベスター・スタローン
ロッキー2の脚本
シルベスター・スタローン
ロッキー2の音楽
ビル・コンティ
ロッキー2の出演
シルベスター・スタローン
タリア・シャイア
バート・ヤング
カール・ウェザース

『ロッキー2』昔ゆえに許された斬新さ, 3.4 out of 5 based on 5 ratings

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